今回は、食欲の落ちる暑い夏にもさっぱりと味わえる「ちりめんジャコ」を使った料理4品をご紹介しました。猛暑が続き夏本番を迎えたこの日、郷土料理研究家の藤村加代子先生と奥イト先生の指導のもと、24名の参加者の皆さまと元気いっぱいに楽しく実習しました。
ちりめんジャコとは?
ちりめんジャコとは、イワシ類(カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシなど)の仔稚魚を食塩水で煮た後、天日などで干した食品で、ごく小さな魚を平らに広げて干した様子が、細かなシワをもつ絹織物のちりめん(縮緬)を広げたように見えることからこの名前がつきました。
鮮魚の状態をシラスということから、一般的には、釜茹でしたものを色が白くなることから「シラス(釜揚げシラス)」・釜茹で後に少し干したものを「シラス干し」・じっくり干して乾燥させたものを「ちりめんジャコ」と呼びます。また、大阪湾ではシラス漁がとても盛んで、国内の漁業高は大阪湾に隣接する兵庫県が1位・大阪府5位になっています。特に、泉州のシラス漁が急成長しています。
ちりめんジャコの旬
旬の時期は、春(3~5月)と秋(9~10月)。
マイワシの子のシラスは早春が旬。カタクチイワシからのシラスは秋が旬となります。
ちりめんジャコの栄養素
ちりめんジャコはとても小さな小魚なので、頭から尾っぽまで丸ごと全部食べられることから、タンパク質・ビタミンD・カルシウム・マグネシウムが豊富で、骨粗鬆症予防に有効であるほか、核酸も多く含まれているため、若さを保つ効果も期待できます。
特に、カルシウムが多く含まれ、牛乳の約4倍のカルシウム含有量に相当し、骨や歯の形成・筋肉の収縮・細胞の機能調整をする役割があります。また、お酢や梅干しなどと一緒に食べることで、更に体内に吸収されやすくなります。
ただし、もともと塩分を多く含んでいるので、味つけはごく控えめにするのがおすすめです。
藤村 加代子 先生
郷土料理研究家。大阪の食文化研究会の幹事も務める。
自身で料理教室を開くなど、食に関わる数々の取り組みを通じて、地域の素材を生かし健康にこだわった手作り料理の大切さを提唱されている家庭料理の第一人者です。
実習が終わるとお待ちかねの実食タイム。
実はちりめんジャコが大好きなただお課長も
美味しそうな香りに誘われてひょっこりと遊びにきました。
楽しいちりめんジャコパーティになりました!
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- 今までシラスは大根おろしとポン酢をかけるだけでした。バリエーションが増えてとても嬉しいです。ありがとうございました!
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- ちりめん焼がんもは、洋食っぽいのにとても簡単でヘルシーでした。
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- 豆腐ハンバーグのような焼がんもは、孫にも作ってあげたいです。
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- ネギ味噌はとてもパンチが効いていて、いつものパンと一味違って美味しかったです。
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- パスタは、シソの風味があっさりとしていて食べやすく、ごま油が食欲をそそりました。
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- 食欲が無くなりがちの夏ですが、今回のさっぱりとしたメニューで乗りきれそうです。
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- どれもこれも美味しくて完食してしまいました!
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- おしゃべりしながらワイワイと、まるで学生時代に戻ったみたいでとても楽しかったです。
最後に全員で記念撮影。
皆さまお忙しい中お集まりくださり本当に
ありがとうございました!
地産地消料理教室は、地元で採れた旬の食
材を使ったレシピの紹介やお料理をする
ことで地域の活性化に努めています。
今後とも継続して開催してまいりますので、
皆さまの参加をお待ちしています。