今回は、今が旬の「鰤(ぶり)」の美味しさを伝えるレシピ料理2品と、現代の社会問題となっている「食品ロス」を削減するアイデアエコ料理1品をご紹介しました。世間では新型肺炎で大騒ぎの上、暖冬の中での寒波到来となったこの日、郷土料理研究家の藤村加代子先生と奥イト先生の指導のもと、12名の皆さまと元気いっぱい!美味しく、楽しく実習しました。
ぶりとは?
ぶりは、アジ科ブリ属の一種であり、冬の味覚を代表する魚。
名前の由来は、身の脂があまりにも多いため
「あぶら~ぶら~ぶり」と転訛して命名された説があるほど、ぶりには脂がのっています。
同じように厳寒期に美味しいブリ属のひらまさ・かんぱちと共に「ぶり御三家」と呼ばれ、北陸~西日本では歳取りの魚として親しまれてます。
冬に佐渡辺りから能登半島辺りで獲れる脂がのった大物の「寒ぶり」は高級魚として扱われ、夏などに獲れる小さいものは非常に安い総菜魚として扱われます。品質・価格とも年間を通して安定感のある養殖ものが主流となりつつあります。
また、成長に従って呼び名を変える「出世魚」の代表格で、70cm以上に成長したものがぶりとなります。
ぶりの旬
天然の大物で人気の高い「寒ぶり」が美味しくなる旬の時期は、たっぷりと脂を蓄え南下する12月~2月となり、この時期は主に日本海側で沢山穫れ、太平洋側では少し遅れ2~3月に多く水揚げされます。春になるとメスは腹に卵を持ち、その卵は美味しいのですが、その分身質が落ちてしまいます。
また、天然のはまち、いなだサイズのものは秋に多く水揚げされています。
ぶりの鮮度・品質の見分け方
・ 腹に張りがあり、体表の青味が輝いて美しいもの
・ エラの内側が鮮やかな紅色のもの
・ 切り身は表面につやがあり、色がしずんでいないもの
・ 血合いが鮮やかな紅色で黒ずみがないもの
ぶりの栄養素
良質のたんぱく質・脂質に富み、脂肪ののった時期ほど栄養価も高く、脂質には血栓性疾患を防ぐEPAや脳細胞を活性化するDHAが含まれ、抗酸化作用のあるビタミンEも豊富です。
血合いの部分には、高血圧を予防し高脂血症を押さえ疲労回復を助けるタウリンを豊富に含有し、天然ものと養殖ものでは、栄養価にはほとんど差がないと言われています。
藤村 加代子 先生
郷土料理研究家。大阪の食文化研究会の幹事も務める。
自身で料理教室を開くなど、食に関わる数々の取り組みを通じて、地域の素材を生かし健康にこだわった手作り料理の大切さを提唱されている家庭料理の第一人者です。
実習が終わるとお待ちかねの実食タイム。
ぶりの美味しい香りがたまりませんね♪
お昼休み中のただお課長も
やってきました!
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- ぶりのカツを初めて食べました。トンカツよりもあっさりとしてヘルシーでした。
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- ぶりの照焼きや、ぶり大根以外のレパートリーが増えて嬉しいです。
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- ぶりカツは油が甘く、旨味がギュッと封じ込まれていてパサパサにならず美味しかったです。
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- 旬のぶりを存分にいただけて幸せです。
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- ぶりの粕汁は、お汁までたっぷりいただけました。シャケよりもコクがあったかも!?
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- ぶりの皮のパリパリ焼は、程よい塩加減がサイコーでした!おつまみにも良さそう。
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- 大根餅は、大根をおろさないところが手間がなく良かったです。
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- 大根餅は、チヂミのようで外パリパリ中ふんわりでした。
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- どれも簡単に家にある食材で作れそうです。早速作ってみます。
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- とにかく全部旨い!!
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- 初めての参加でどうなるかと思いましたが、とても楽しかったです。
最後に全員で記念撮影。
皆さまお忙しい中お集まりくださり本当にありがとうございました!
地産地消料理教室は、地元で採れた旬の食材を使ったレシピの紹介やお料理をすることで地域の活性化に努めています。
また、食品ロス削減にも取り組んでおり、 健全な食生活を実践できる力を育む 「食育」、 旬の食材や 地場野菜の恵みを味わう 「地産地消」 などを通して、 食材への感謝や 「もったいない」 の気持ちを醸成し、 食材を使い切る料理のレシピを大いに取り入れています。
今後とも継続して開催してまいりますので、
皆さまの参加をお待ちしています。