今回は、泉州特産の『大阪ふき』をふんだんに使った、和と洋のふき料理アラカルトご紹介しました。
これから旬を迎えるふきのアレンジレシピ5品を、郷土料理研究家の藤村加代子先生と奥イト先生の指導のもと、雪のちらつくなか参加してくださった18名の皆さまとで、和気あいあいと楽しく実習しました。
ふきってどんな食べもの?
ふきはキク科フキ属の多年草。数少ない日本原産の野菜であり、最も古いもののひとつで全国の山野に自生し、平安時代にはすでに栽培が始まっていました。地下の茎が根ざして、春になると空洞で長い葉柄を地上に出します。
また、大阪ふきの起源は貝塚の清児であるといわれており、現在は熊取町が泉州地域における出荷量の半ばを占める産地です。
ふきの旬・食べごろ
3月~10月に採取され、おいしい時期は春の終わりから初夏ごろ。独特のほろ苦さやシャキシャキした食感と香りを楽しみたい食材です。
ふきの栄養素
そのほとんどが水分ですが、食物繊維や、ビタミンA、B1、B2、B3、Cなどのビタミン類、カリウムや
カルシウムなどのミネラル類を多く含んでおり、食物繊維が豊富で低カロリーなことから、ダイエッ
トにも効果的!
藤村 加代子 先生
郷土料理研究家。大阪の食文化研究会の幹事も務める。
自身で料理教室を開くなど、食に関わる数々の取り組みを通じて、地域の素材を生かし健康にこだわった手作り料理の大切さを提唱されている家庭料理の第一人者です。
1.ふきを葉の部分と茎の部分に分けます。
2.茎は、できるだけ大きな鍋に入る長さに切り、
洗います。
3.茎をまな板の上に並べて塩をふり、ゴロゴロと
板ずりします。(葉は板ずりしません)
4.大きめの鍋に湯を沸騰させて、茎が柔らかくな
るまで30分ほど茹でます。葉も同様に2~3時間
ほど茹でます。
5.茹であがったらすぐに冷水に落とし、一気に熱
をとります。完全に冷たくなるまで水を交換し
ながら冷やし、アクを抜きます。
6.冷めたら、水にさらしたまま一本ずつふきをと
り、茎の縁に包丁の刃で軽く切り込みを入れる
ように薄皮をはがし、引き剥きます。
実習が終わるとお待ちかねの試食タイム。
ふきの香りに誘われて、今回もただお課長が駆けつけてくれました!ふきってこんなにアレンジができるんだ!目からウロコ!
・・・といった嬉しいお言葉も飛び交うなか、皆さまと一緒に美味しくいただきました。
●初めての参加でしたが、楽しく実習させていただきました。
●ふきの利用方法の多さとアラカルトにビックリです。お料理のレパートリーが増えました!
●ふきは捨てるところがないという先生のレシピに感激です。
●ジェノベーゼは、ふきの葉とは分からないほど苦味もなくとても美味しかったです。
●鶏肉やつくねとふきが、意外と合うということがわかりました。
●ふきご飯はあっさりとしていてふきの風味が香りました。
●ふきのビタミンをたくさん摂れるレシピが嬉しかったです。家でもチャレンジしてみます。
最後に全員で記念撮影。
皆さまお忙しい中お集まりくださりほんとうにありがとうございました!
地産地消料理教室は継続して開催してまいりますので、皆さまの参加をお待ちしています。