地産地消料理教室

第18回あなご

今回は、秋の気配を感じる「里芋」と泉州を代表する特産品「水なす」、さらに夏野菜や旬のフルーツを取り入れた4品のイタリアンレシピをご紹介しました。
大阪・関西万博でにぎわう残暑の中、フードスタイリストでありフォトスタイリストの川崎利栄先生にご指導のもと、12名の参加者の皆さんと一緒に、和やかな雰囲気の中で実習を楽しみました。

Line up
本日の食材

里芋

里芋   Taro

泉州の「里芋」は、きめが細かく丸くて形がよいことから通称「小芋」として親しまれてきました。
また、昔から中秋の名月に里芋を食べる風習があり、子孫繁栄の象徴としてお正月などには縁起物としても用いられます。大阪で主に栽培されているのは「石川早生」という品種で、これは全国的にも広く流通している里芋の代表的な品種です。
今回は、泉州産の「里芋」を使用しています。

水なす

水なす提供:忠岡町の農家さん

水なす   Eggplant

泉州地域を代表する特産品「水なす」
一般のなすに比べて皮が薄く、手で握ると水が滴り落ちるほど水分が多いのが特徴で、ここから水なすと呼ばれるようになりました。栽培に手間ひまがかかるため流通量が少なく希少です。
主な栄養素としてポリフェノール、カリウムが有り、身体を冷やす作用があるので暑い夏に食べたい野菜です。水分が多く柔らかいので介護食にも適しています。
今回は、忠岡産の「水なす」を使用しています。

水なす

フルーツトマト   Fruit tomato

糖度が高く甘みの強い「フルーツトマト」。
果肉がしっかりして濃厚な旨みとコクがあり、小ぶりで赤みも濃いのが特徴で、サラダや生食はもちろん、フルーツのようにそのまま楽しむこともできます。
今回は、和泉産の「フルーツトマト」を使用しています。

いちじく

いちじく   Fig

「いちじく」は果肉が軟らかいため保存や運搬が難しく、都市近郊の果物の代表として、大阪では明治以前より栽培され、現在では南河内地域・泉州地域で生産が盛んです。
実が大きくて、甘みがあることが特長で、そのまま食べるほか、てんぷらにしたり、ジャムやお菓子などに加工されます。
今回は、和泉産の「いちじく」を使用しています。

Teacher Profile
講師紹介

川崎  利栄    先生(フードスタイリスト・フォトスタイリスト)  Web siteはこちら

家族のためにお弁当を5,000個以上作ってきた実績と料理写真が評価され、
レシピサイトNadiaのNadia Artsitとして企業のレシピコンテンツに多数携わる。
レシピ作成・スタイリング・撮影などマルチな活動を展開中。
著書「朝8分のほったらかし弁当」は、Amazonのお弁当ランキング1位を獲得。

Today's menu
本日の献立

Let’s Cookig
実習 と 実食

調理風景

美味しそうな香りに誘われて、
またまた「ただお課長」が登場です!
忠岡町の農家さんからいただいた
水なすを手に持って
撮影大会になりました。

Tidbits on Italian Cuisine
イタリア料理の豆知識 2

イタリア料理の豆知識2

イタリア料理は、フランス料理と双璧をなすヨーロッパの代表的な料理です。
フランス料理と比べ食材や形式へのこだわりがなく料理方法もシンプルで、素材と地方の特徴を生かした料理が多く存在します。
北イタリアでは、バターや生クリームを使うヨーロッパ大陸的な料理になり、
パスタは生の手打ち麺が豊富で、食材は肉類が中心です。
イタリアの南部地方では、オリーブオリーブオイルやトマトを多用し、
日本で一般に「イタリア料理」というイメージの料理になっていて、
パスタは乾麺が豊富で、食材に魚介類を多く使います。

 Gnocchi
   ニョッキ
ニョッキは、主にジャガイモ・小麦粉(強力粉)・卵を使って団子状に作られる小さなショートパスタ。もちもちとした食感と、ジャガイモの優しい風味が特徴です。
 Involtini
   インボルティーニ
インボルティーニは、イタリア語でインヴォルト(involto)の複数形で、巻く・包むという意味で、肉・魚・野菜に、ニンニク、トマト、ドライフルーツ、チーズ、パン粉などさまざまな食材を混ぜて巻き込み、煮たり、オーブンで焼いたりする料理です。
 Panna cotta
   パンナコッタ
パンナコッタは、イタリア発祥の洋菓子の一種。
イタリア語で “panna”は生クリーム、“cotta”は煮たという意味で、卵を使わず、生クリームと砂糖をゼラチン冷やし固めます。
 Caprese
  カプレーゼ
カプレーゼは、正式名はイタリア語でインサラータ・カプレーゼ(Insalata Capres)「カプリ島の」という意味で、カプリ島発祥のサラダのことです。
具体的には、トマト、モッツァレラチーズ、バジルを主な材料とし、オリーブオイルや塩、こしょうなどで味付けされた、シンプルなサラダです。

Voice

参加者の声

里芋のねばりとモチモチが感じるニョッキがとても美味しかったです。
煮物でしか使ったことのない里芋が、イタリアンに変わるなんてびっくりしました!
シンプルな味付けの豚肉のインボルティーニが好身でした。アンチョビが入ったソースがおしゃれで美味しかったです。
忠岡産の水なすが美味しかったです。お土産にいただいた水なすでお家でも作ってみます。
フルーツトマトがとても甘くて、モツァレラがさっぱりしていました。見た目も綺麗でした。
パンナコッタが家でも作れることに感動しました。
地元の野菜でこんなおしゃれで斬新なお料理ができるようになって嬉しいです。家族にも振る舞いたいです。女子会もしよう・・・かな?!
初めての参加でしたがとても楽しくて、みんなで作ったお料理は美味しかったです。

Epilogue
終わりに

集合写真

最後に全員で記念撮影。
皆さまお忙しい中お集まりくださり本当にありがとうございました!
地産地消料理教室は、地元で採れた旬の食材を使ったレシピの紹介や
お料理をすることで地域の活性化に努めています。
今後とも継続して開催してまいりますので、皆さまの参加をお待ちしています。