地産地消料理教室

地産地消料理教室 第12回『トマト』開催レポート

今回は、カラダが喜ぶ旬の夏野菜「トマト」をたっぷりと使ったレシピ料理4品と、現代の社会問題となっている「食品ロス」を削減するアイデアエコ料理3品をご紹介しました。初夏の暑さを感じる季節となったこの日、郷土料理研究家の藤村加代子先生と奥イト先生の指導のもと、14名の皆さまと美味しく、楽しく実習しました。

トマト

タイトルのトマト トマトとは?

トマトとは、ペルー・ボリビア・チリ北部にかかるアンデス高地が原産地とされるナス科の植物。16世紀にヨーロッパへ伝わり、長らくは観賞用とされました。
一般的に食用となったのは18世紀で、日本に伝わったのは江戸時代の頃。本格的に栽培が始まったのは昭和に入ってからになり、一般的に食べられるようになりました。
また、生食用、加工用など、世界各地で品種改良が重ねられ、品種は1万以上といわれています。大阪府下では、高糖度のミニトマトの栽培が盛んです。

タイトルのトマト トマトの旬

トマトは通年市場にありますが、日本での露地栽培の旬は6月~8月の夏。
とはいうものの、本来トマトは高温多湿に向いていない為、真夏のトマトは味はベストとは言えず、最も旬と言えるのは、春から初夏の時期と秋。この時期、日光をたくさん浴び、比較的乾燥した気候の中でトマトは糖度を上げ、栄養価も最も高くなります。

 

タイトルのトマト トマトの栄養素

ビタミンAになるβ-カロテンを多く含むトマト。
トマトの赤い色素であるリコピンは、カロテノイド系色素の一種で強い抗酸化作用があり、有害物質である活性酸素の害を除き老化の原因となる過酸化脂質の生成を抑制します。また、細胞のガン化を抑制・免疫力を強化し、動脈硬化を予防する働きもあって生活習慣病予防にも有効といえます。赤い色が濃いほどリコピンが豊富、水には溶けず油に溶けるので、油を使った調理がおすすめです。
胃液の分泌を促進し消化を助けるクエン酸やリンゴ酸も豊富。野菜の中では糖度が高く、その他に、ビタミンB6・E・カリウム・ルチン・食物繊維なども含まれます。

お買い物に行くときは、必ず冷蔵庫にあるものをCheck!
買いすぎに注意しましょう。

賞味期限や消費期限をCheck!
お店での廃棄処分を減らすために協力しましょう。

冷蔵庫にある食材だけでArrange!
「休買日」を作りましょう。

外食で食べ切れなかったお料理をTake Out!
メニュー表に写真が無く量がわからない場合は、
お店の方に確認しましょう。

藤村先生
本日の講師紹介

藤村 加代子  先生

郷土料理研究家。大阪の食文化研究会の幹事も務める。
自身で料理教室を開くなど、食に関わる数々の取り組みを通じて、地域の素材を生かし健康にこだわった手作り料理の大切さを提唱されている家庭料理の第一人者です。

実食!

実習が終わるとお待ちかねの実食のお時間。
学んだエコのお話ししながら
トマトパワーで食もススム楽しいひとときですね!

参加者の声
トマトだけでこんなに豪華なランチがいただけるなんてめっちゃ嬉しい!
トマトの色んな使い方を学べました。
ピーマンの丸かじりは、種まで食べれて苦味もなく、美味しさに感動しました。
ピーマンを丸ごと食べるなんて初めて!究極のエコ料理だと思いました。
ささみはパサつかずふっくらしていて、フレッシュトマトソースとも合わさってとても美味しかったです。
生姜和えは、ササっと作れておつまみにもなりそう!
炒漬は、トマトの酸味と豚肉のコクがあって美味しかったです。
茶めしはお茶の風味がはんなりとして、お味もあっさりとしていました。この夏はこれで乗り切ります。
エコ料理のくず野菜の佃煮の玉子焼は、まるで「料亭の味」でした。
エコ料理のトマトのスープは、暑い夏でもさっぱりといただけそうです。冷たくしても美味しそう!

最後に全員で記念撮影。
皆さまお忙しい中お集まりくださり本当にありがとうございました!
地産地消料理教室は、地元で採れた旬の食材を使ったレシピの紹介やお料理をすることで地域の活性化に努めています。
また、食品ロス削減にも取り組んでおり、 健全な食生活を実践できる力を育む 「食育」、 旬の食材や 地場野菜の恵みを味わう 「地産地消」 などを通して、 食材への感謝や 「もったいない」 の気持ちを醸成し、 食材を使い切る料理のレシピを大いに取り入れています。

今後とも継続して開催してまいりますので、
皆さまの参加をお待ちしています。